親子で楽しむ時間


我が家には五味太郎の「らくがき絵本」が、こども用に一冊、親用に一冊、同じものが2冊あります。
休みの日に、こどもと並んで同じページのらくがきに挑戦するためです。
「らくがき絵本」とは、自分もその絵本の中にらくがきが出来る本です。
それぞれのページに課題があり、例えば、

頭を下に下げた恐竜の絵だけが描いてあって、
『きょうりゅうにエサをあたえてあげましょう』

うさぎが大きな、何も描いてない白い旗を持っていて、
『うさぎの国の旗をデザインしましょう』
など、絵本の持ち主の発想で思い思いの絵を描くことができるようになっています。
その他にユニフォームやチーム名を考えたり、しりとり絵を描いたり、課題はいろいろ。
この五味太郎のらくがき出来る絵本はいくつか種類が出ていて、中でも私が好きなのは「らくがき絵本 50%」「らくがき絵本Part2 25%」
「50%」とは、半分五味太郎が絵を描くので残りの半分はあなたが描いてください、ということ。「25%」になると、75%はあなたが描かなくてはいけない!
25%の方はその人のセンスを問われる絵本となるので、描く方も責任重大です。

以前4歳になる友人のこどもに、この「らくがき絵本」をプレゼントしたことがあります。
パッと開いたページが、『となりに変な人を座らせてしまいましょう』と描いてあり、電車に女の子が一人ポツンと座っています。
「どんな人を描こうか~?」と訊くと、4歳の子からの答えが「耳のない人!」。私がイメージした「変な人」とは、汚い格好をしていたり、変な顔をした人、程度。確かに「耳のない人」は変な人だよなーっと、こどもの発想に驚いた一件でした。

きっと五味太郎は、こどものそんな発想を大事に育てていきたいと、この絵本を作ったのだと思うのです。
私のように常識や偏見に縛られた固い頭では、そんな自由な発想は出てきません。
我が家で同じらくがき絵本を2冊買ったのもそんな理由からです。
我が子の驚くような素敵な発想を観たくて、また私の固~い頭を少しでも柔らかくする訓練として。
残念ながらまだ、我が子の驚くような絵には出会っていませんが。。。
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2011.12.02